お知らせ
2016.10.31
第 14 回ノベラボグランプリ「青春・友情」、最優秀作品を発表しました!
9 月に開催された第 14 回ノベラボグランプリ(青春・友情)の結果を発表します! 最優秀賞と最終候補作を合わせて 3 点選出いたしました。最優秀賞については、著者様とご相談の上、ディスカヴァーからの発売を予定しています。
最優秀賞
ポロロッカの子 岩井圭吾 |
大潮の日、アマゾン川で起こる逆流現象をブラジルではポロロッカと呼ぶ。河口から逆流する水のように、日系ブラジル人の少年・リカルドは日本の地を踏み、短い青春を過ごす。そして十五年後、リカルドはある決断をくだす。 |
●講評 日本で暮らす日系ブラジル人の心情が淡々とした語り口で書かれており、引き込まれつつ読み進められました。文章も上手いですね。ただ、ストーリーにもう少しメリハリが欲しかったです。特にラスト。無理やり収束した感があるので、ここはしっかり練り込んでほしいところです。 |
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最終候補作品
そのハミングは7 虹乃ノラン |
一九九二年八月、ハリケーンで視力を失った九歳の少年トビーの物語。ほんわかとした初恋と、目の見えない少年に道を見せてくれたジャンとの切ない別れ。事実と真実とはなんなのかを描いた長編小説。 |
●講評 ストーリーがよく練られていました。登場人物や犬の扱い方が上手いですね。盲目のトビーとジャンの存在感をもっと膨らませたら、さらにおもしろくなります。 |
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○○だったら……責任取ります委員会!! 柿ノ木コジロー |
列車に撥ねられて死んだはずの中年男・ヤスケン、気づいた時には、ヘタレな中二少年スナに乗り移っていた。見た目は少年中身はオヤジ、そんなところにイジメやとんでもない厄介事が次々と襲いかかる。数かずの試練を乗り越えるべく、ヤスケンが打ったいちかばちかの手とは? |
●講評 ちょっと長いかな。中年サラリーマンが中学生の身体に乗り移るという設定が、ストーリーに十分活かされていなかった点も残念です。 |
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