【重要:お知らせ】ノベラボ サービス継続のお知らせ

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お知らせ

2015.09.30

第 2 回ノベラボグランプリ 結果発表!!

8 月に開催された第 2 回ノベラボグランプリ「青春・友情」部門の結果を発表します! 応募総数 51 作品の中から、最優秀作品と最終候補作を合わせて 5 点選出いたしました。今回は、まったく異なるタイプの 2 作品がW受賞となりました。最優秀作品の 2 点については、著者様とご相談の上、ディスカヴァーからの発売を予定しています。

最優秀作品

「果てない青ざめた空のような」 谷田哲暁/著
 
――生きるなら、全力で傷つけ。生活がままならない。仕事がないし、仲間もない、女の身体も触れられない。したいことなんてなくても、したくないことなら腐るほど。タブレット?んで、カスみたいな日々に息だけしてる。絵を描こう。左手を埋め尽くす傷痕を、マーカーで塗りたくって明日が始まる。誰かの傷を、ひとつ塗りつぶして、ほら世界が笑った。――傷だらけの身体に絵を描く「傷絵師」の物語。
 
●講評
審査員の評価が大きく分かれ、最終審査の台風の目となった。ボディペイントという題材と、心と身体に傷をもつ登場人物たちの描写が切実で、読者を引き込む力がある。読む人を選びはするが、読後に強烈な印象を残す作品だったことが受賞の決め手となった。
 
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「天井桟敷でエチュードを」 湧田束/著

 
内紛による演劇部分裂に揺れる校内で、主人公の瀬尾平介はクラスメイトの作間梓子によって強引に「第2演劇部(MECT)」へと入部させられてしまう。たった6名、しかもクセ者ぞろいの部員たちとともに、平介は高校演劇の地区大会優勝を目指すのだが――。コメディあり、恋愛あり、アクションあり、戯曲あり。高校演劇の狂詩曲。
 
●講評
ストーリー展開やキャラクター配置のポイントを押さえて王道の学園青春ものになっている。軽い読み味できれいにまとまっている作品。描くのが難しい劇中劇という手法を、うまく使っているところに著者の力量を感じた。
 
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最終候補作品

「十五少年暑中幻想」 おばけ/著
 
人魚伝説の残る離島の民宿に、十五歳の少女・沙織が訪れる。民宿の一人息子・辰政と沙織、そして海辺で出会った人魚の織り成す真夏の物語。
 
●講評
人魚が登場する島の幻想的な雰囲気を交えながらも、青春小説としてしっかり構成されていた。「青春・友情」というテーマに非常にあっており、引きこまれた。後半の展開が予測できてしまったので、ストーリー展開にもう一捻りあるとなお良かった。
 
(現在は非公開の作品です)
 
 
「サマータイム・テレビジョン」 木村椅子/著
 
バンドマンとしての瀬戸際に立たされたモヒカン野郎・古寺花は、テレビ好きで自称宇宙人の中年・ウーさんと出会い、なし崩し的に共同生活を送ることになる。暑い真夏の日々。のどかで刺激的な街・南小金井で夏休みを過ごした二人は、やがて現実と向き合うために「テレビ」を消そうと決意する。
 
●講評
キャラクターが立っていて、ストーリー構成もしっかりしていた。ユーモアも秀逸で、全体的に勢いのある作品だった。情景を容易にビジュアル化できたのは著者の描写力が高い証拠だろう。こちらも終盤の展開が読めてしまったのが残念(オチは予想外だったが)。
 
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「言葉は物語をのせて」 川内祐/著
 
メッセージを付けて飛ばした風船。時を経て叶えられた願いに、少年から大人へと成長していく男は何を思うのか。たった一言のメッセージが遠く離れた2人の運命に光を当てる。
 
●講評
爽やかで切ない物語がきれいにまとまっていた。伏線が明らかに張られすぎていて、最後の展開がわかってしまうのがもったいないと感じた。ストーリー展開にさらに盛り上がりがあり、オチがわからないようになっていれば、読了感が変わってくるだろう。
 
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