小説 / ホラー
完結 残された赤
作品の長さ:7,762文字
(0)読者数:27人
赤く染まった視界は、男から全てを奪った人間の姿しか見えないのか?
男は、全てを奪われた日を忘れない。
左目の視界が赤く染まってしまった日。全てを諦めて、全てを求めた日。
男は持てる知識を使って行動する。
---
君が俺の所から旅立って、もう23年が経っているよ。
でも、やっと、やっと、やっと、俺は君の所に行ける。
でも、俺はもう40を超えて、50に近くなってしまっているよ。君に嫌われないか不安でしょうがない。
頑張ったよ。君が好きだと言ってくれたスーツ姿。同じ形のスーツを着られるように、体型を維持しているよ。
髪の毛も薄くなるかと思ったけど、薄くならないで良かったよ。
白い色の髪の毛が目立つけど、君の所に行くときには、あの頃と同じで茶色に染めていくよ。
もう少しだから、もう少し・・・。
もう少しだけ待っていて欲しい。
ただ一人・・・。俺が愛した君の所にいくその日まで・・・。