小説 / SF・ファンタジー
完結 理想社会の眼鏡裏
作品の長さ:20,331文字
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人工知能『メガネウラ』が搭載された情報端末が行き渡った日本。しかし技術が発展してもなお、犯罪や腐敗は蔓延し、理想とは程遠い社会だった。
そんな腐敗した社会にどっぷり浸かった不良警官・蔵戸圭佑は、ある日、新装備のモニターとして選ばれる。脳波から着用者の意思を読み取るヘルメットと、常人の十倍の力を発揮する人工筋肉スーツからなるというその装備には、政府上層部も大きな関心を寄せていた。
一方、警察の怠慢により見捨てられた犯罪被害者・丹羽春樹のもとには、一人の訪問販売員が訪れる。彼の扱う商品さえあれば、自分の身を自分で守ることができると言うのだが……。