小説 / BL
連載中 解冬―kai-to― 季節が通りすぎる 3
作品の長さ:44,582文字
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企業の総務に勤める、桜沢流馬(さくらざわ・りゅうま)は、かつて陸上の中距離走の選手だったが、ある大会で横転、巻き添えを食らった走者の選手生命を絶ってしまった過去がある。
その後、成績も振るわず、走ることを辞め、目的のない生活を送っている。
「あなたは、何がしたいの?」
ある夜、飲み会の席で同僚にきつい一言を言われ、思わず怒鳴り付け、場をしらけさせる。
その場を納めたのは、その店の店員だった。
事故の加害者になってしまった男の、贖罪と回復についての物語。