ノベラボ編集部さんのレビュー
完結 欲望の仲介人
作品の長さ:49,506文字
(1)読者数:32人
2016.02.07 12:33
物語はかなり刺激的な展開で始まったが、だんだん方向転換して最後は違う物語のようだ
った。設定を膨らますことが難しく、強引にストーリーを収束させてしまった印象をもった。テーマをはっきりと設定し、物語の展開を通してそれをどのように伝えるのが効果的なのか、熟慮するといいだろう。
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完結 Anti-Profiling/アンチ・プロファイリング
作品の長さ:84,938文字
(1)読者数:85人
2016.02.07 12:29
読者に恐怖と好奇心を与えるプロットで、飽きずに読み進めることができた。捜査に難航する様子も興味深かった。最後のオチに無理があったこと、主人公のプロファイリングという特徴を否定する結果だったことが、作品として中途半端な読後感を残してしまった。
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完結 ダイヤモンド・ゴースト
作品の長さ:10,970文字
(3)読者数:400人
2016.02.07 12:28
論理性や推理の進展のタイミングなど、読者を納得させてひきつけるスキルがあり、文章
も非常に巧みだった。スマホを利用した謎解きは新鮮で、新たなパターンを拡げるものだった。解決までの道のりが順調すぎてご都合主義的な部分があったところ、ラストの展開が淡泊だった点など、改善点は複数あるが、それらを見直せばさらに面白い作品になるだろう。
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完結 人形供養
作品の長さ:28,924文字
(1)読者数:133人
2016.01.08 15:48
題材が非常によかった。すでにある問題から延長して、ストーリーを膨らませるという着
眼が優れていた。 ただし、ストーリーに盛り上がりがなく、淡々と依頼をこなしてしまっているのが順調すぎて残念だった。 SF小説としての魅力と、問題の深掘りが両立できると作品のレベルが上がるだろう。
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完結 水曜日のフルーツタルト
作品の長さ:57,899文字
(3)読者数:226人
2016.01.08 15:46
文章力、ストーリーの構成力があった。 ただし、簡単に序盤でネタバレがあるなど、
単純すぎるところがあった。読者をひきつけるために、どのタイミングでどこまで読者に推測させるのかを意識して構成するとよくなるだろう。
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完結 五月の桜はさよならの式日(旧題:夢の遊眠と有限な悠日)
作品の長さ:12,898文字
(4)読者数:316人
2016.01.08 15:44
ストーリー展開、人物描写ともによくできていた。恋愛以外にもファンタジーやコメディ
ーといった複数の要素がバランスよく組み合わされていて、読者を飽きさせない。結末がどちらかに転ぶのか予測ができず、最後まで楽しむことができた。 「調整者」の設定や悠乃が世界に与える影響など、あいまいになっている細部をもう少しつめると消化不良感がなくなると感じた。
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完結 ドメスティック・エマージェンシー
作品の長さ:74,630文字
(2)読者数:153人
2016.01.08 15:43
続きが気になって読ませる力がある反面、いい話で終わってしまったので、ホラーとして
は「怖さ」が足りなかった。「家庭の問題」は現実に起こっている事件の方がよほど怖いものがあるので、猟奇性や狂気を引き立てないと、このジャンルでは成立しないだろう。
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完結 妄目
作品の長さ:16,875文字
(3)読者数:406人
2016.01.08 15:41
「ホラー」小説として、ストーリー構成がよくできていた。短編であるが、リズムがあっ
て、読者を引き込む力がある。また、単に「恐怖」だけでなく、主要人物らの狂気も最後に明かされるのはサスペンスとしても面白かった。 「静」の怖さやスプーンの演出が前半から出てくると、より迫力が出てくるだろう。
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完結 サマータイム・テレビジョン
作品の長さ:130,137文字
(4)読者数:174人
2016.01.08 15:40
キャラクターが立っていて、ストーリー構成もしっかりしていた。 ユーモアも秀逸で
、全体的に勢いのある作品だった。 情景を容易にビジュアル化できたのは著者の描写力が高い証拠だろう。 終盤の展開が読めてしまったのが残念(オチは予想外だったが)。
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完結 果てない青ざめた空のような
作品の長さ:23,160文字
(3)読者数:589人
2016.01.08 15:38
ノベラボグランプリ審査員の評価が大きく分かれ、最終審査の台風の目となった。 ボ
ディペイントという題材と、心と身体に傷をもつ登場人物たちの描写が切実で、読者を引き込む力がある。 読む人を選びはするが、読後に強烈な印象を残す作品だったことが受賞の決め手となった。
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