小説 / 青春・友情
完結 果てない青ざめた空のような
作品の長さ:23,160文字
(3)読者数:589人
【第2回ノベラボグランプリ最優秀作品•Discover 21より絶賛発売中!】
ネットカフェからSOSを打った。阿久田新一は25歳。
ストレスで休職して3ヶ月。金がない。家もない。家族も友もない。なぜか、命だけはあった。
拾われた先で見つけた「奇妙な仕事」。リストカットの跡に絵を描く“傷絵師”稼業だ。
やりたいことなど別にない。生きることも、死ぬこともイヤだった。誰かの傷を塗りつぶすたび、この空よりカラッポな自分が変わるはず……。そう信じてしがみつく、終わりのない日々。
すべてを変えたのは、消えたはずの幼なじみだった。
「お袋の手術跡に大きな樹を描いてくれないか。もう先が長くない」
……キズだらけの手で世界に贈る「大嫌い。でも愛してる」
この作品のレビュー一覧
2016.01.08 15:38
ノベラボグランプリ審査員の評価が大きく分かれ、最終審査の台風の目となった。 ボ
ディペイントという題材と、心と身体に傷をもつ登場人物たちの描写が切実で、読者を引き込む力がある。 読む人を選びはするが、読後に強烈な印象を残す作品だったことが受賞の決め手となった。
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