夜、チカチカと明滅する街灯の下には化け物がいる――

帰宅途中のOLに迫る”街灯の明滅”。彼女を待ち受けるモノとは？

新作短編ホラー小説。3000字ちょっとくらいです。

　慕っていた父が、殉職して五年の歳月が過ぎたある日のこと。大学に通う「のそ」の前に、ミステリアスな雰囲気を持つ美少女が訪れた。

　彼女は興味津々に自分に近づき、美人局のような怪しい雰囲気を...

　私が家に帰ると、大好きなお父さんが睡眠薬を飲んで自殺していた。あまりにも綺麗すぎるその寝顔に、私は言葉を失い、感情を押し殺して逃げ出したんだ――。

　その姉を追う、妹と、父親代わりに「私...

わたしたちは約束をした。決して破ってはならない約束。

『離れ離れになっても、ずっと一緒だからね』

※以前に書いた作品を改稿したものです。

短文投稿SNS「Twitter」では日夜、さまざまな人が、さまざまな情報を交換しています。

しかし、Twitterを使用しているのは、まとも人間と...

ある夏の日。夕立が降った後から、絵本屋コレーダの店主・是枝沙苗は自分を見る視線を感じるようになる。やがて、今度は店内に小さな子どもの気配を感じるようになって……

ウーマン・ミーツ・リトルゴース...

夏休みの間だけ会える、不思議なお兄ちゃん。

そんなに怖くないホラーです。

ある日、ある水族館が閉館した。水族館の名前は篠村水族館といった。

そして、十年後、ある人物から五人の男女のもとに招待状が送られてきた。送り主は当時、同級生だった篠村静雄からだった。招待状による...

　拾遺(しゅうい)ナナシ奇譚(きたん)

　深き山々に囲まれた里は、古来より現(うつつ)と異界の交わる地として、伝承が多く残る地であった。

　捻れた一本松の祠、鳥居の境界線、辻の道祖神――。...

私はお盆に合わせて、田舎の実家に帰ってきた。

集まる親戚。その中には、ひきこもりの宗一兄ちゃんの姿もあった。

今回は若くして亡くなった「千尋」の新盆だから出てきたのだろう。

でも、私は知っ...