小説 / その他
完結 太陽と月の巡り
作品の長さ:73,386文字
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薙の消えたあと、蓮はただ悪夢に魘されながら虚しく日々を生きていた。
だがどんなに後悔しても、蓮には護らなければならない組とその構成員たちがいる。
もう引き返す道はないのだ。
極道の父をもち、青春時代を孤独に生きた蓮と、蓮に惹かれ手を差し伸べた薙。
二人は互いを友と呼び、唯一と信じあっていた。
薙の恋人由香里も薙同様、蓮を愛した。
やがて蓮の父親が死に、蓮は組を継ぐ。
汚い仕事に手を染めていく蓮と、高校時代のままでいようとする薙の間には徐々に大きな溝ができていた。
そんなころ、連合のTOPである白峰浮岳が何者かに殺されるという事件が起きる。
犯人は柳原薙であるとされ、蓮は薙を追えと命を下す。
逃亡する薙とそれを追う蓮。
浮岳を殺したのは誰だったのか。
二人の青春時代を描く「月蝕」と浮岳殺しまでの経緯が語られる「黄金の月」の続編
咎人シリーズの完結編です。