小説 / ミステリー
完結 今日も世界に赤錆色の雨が降る。
作品の長さ:238,708文字
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少女は世界を呪っていた。
世界を呪い、世界に復讐するため、世界を壊すため、殺戮者の道を選んだ。
少年は世界を愛していた。
世界を愛し、世界に愛されたいと願い、優しい人々との平和な暮らしを望んだ。
子供は世界に絶望していた。
世界に見捨てられ、世界を見捨て、自分さえもなくし、ただ少女の夢が叶う世界を作ろうと思った。
愛されたいと願い、それが叶わなかったとき、ヒトは、ヒトでなくなる。
それをヒトデナシという。
これは、世界を呪う少年少女の物語。
そして、嘗ては少年だった大人たちの物語。