完結 バード・コール
作品の長さ:39,361文字
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あらすじ
限界集落の村は新居者の募集をかけた。
田舎に憧れた者達が住み始めたが、入村料は自治会の支払いを行わずトラブルとなっていた。
居住した少女の村上小内里(こより)は、村人の中で最も若く、通学で村を出ている岩田真紀と仲が良かった。
小内里は真紀が戻った時に遊ぶ約束をしていたが、待ち合わせ場所に来なかったのを不審に思い、道を戻る途中で中央に出てしまう。
運悪く、真紀が乗っていたバイクが来て衝突してしまう。
小内里は一命をとりとめるが、真紀は意識不明となる。
村人達は新居者を非難するも、新居者は耳を貸さない。
業を煮やした村人達は代表と議員を立て、探偵の加納に事故の調査を依頼する。
小内里は事故の後、真紀に似た少女が付きまとっていた。
精神科の帰り、ほこらで弱っていた鳥を助けると加納に出会う。
加納は保護した鳥を助ける代わりに現場の動向を求め、小内里は了承する。
帰りに少女は同行する理由を問う。
小内里は少女に反発し、つかもうとするが幻影だと気づく。
現場に向かう際、少女は小内里に逃げろと促すも、無視する。
調査を行った際、ほこらの出来事が記憶によみがえる。
空き地で鳥を助けたのと現場の状況が重なり、弱った鳥を助けるために中央に出たのだと気づく。
加納は小内里の推測に加えて、車通りもないと判断し、中央に出たのが原因と話す。
小内里は自身が原因だと気づくと同時に、少女の正体が自己嫌悪を防ぐ存在だと気づく。
加納は代表と議員に報告書を提出する。
二人は報告書を読んだ後、加納に再契約を求めるが、加納は拒否する。仕方ないと判断し、帰った。
加納は小内里の松喫茶店に向かい、予測できない状況での行動を責めるのは不可能だと話す。向き合うならと意識が回復した真紀の入院先を教える。
真紀はメモを受け取り、病院に向かった。