小説 / 歴史・時代
連載中 浜茄子の花の咲く頃
作品の長さ:15,882文字
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江戸末期、文政七年(西暦1824年)に起こった英国捕鯨船の船員による常陸・大津浜への上陸事件を背景とする物語である。奥州・泉藩二万石(当時の藩主は四代目の本田忠知である)に利兵衛、要助という兄弟が居た。この二人は泉藩の重臣、衣笠家に仕える忍びであった。二人は衣笠家の嫡男で泉藩・物頭である衣笠右馬之助の命により、小浜にある異国船見番所に赴き、大津浜上陸事件の実情を調べることとなった。泉藩、磐城平藩、水戸藩の対応等、具に語る物語となっている。