小説 / その他
連載中 耳たぶに書いた文字
作品の長さ:8,248文字
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「僕は誰でもなくて僕なんだ。僕には僕の幸せを」
響5号は自分が差別される様な生を受けた事に関して、劣等感と諦めを感じていた。どの人間とも見た目も能力も変わらない。だが彼らを人間達は見下した。愛がなかった。
ある時、彼は一人の少女と出会う事になる。境遇の似た二人は互いを慰め合う。他者から見たら、ただの傷のなめ合いに過ぎない。だが心地よかった。
彼らは自らの限界を知った時、他人の意思ではなく自分の意思で道を見る。愛があった。