小説 / SF・ファンタジー
完結 滅びの未来と意志無きブレイン
作品の長さ:12,029文字
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いつの頃からか、私は奇妙な現象を経験するようになった。日常生活に突然ノイズが混ざったかと思うと、本来目の前にあるはずのものとは全く違う光景が見え始めるのだ。
その現象を“混線”と名づけ、そしてその時に見えるものが未来の光景であることに気がついた私は、不幸な未来を目にする度にそれを変えようと試み、そして失敗してきた。
だが、ある日訪れた“混線”で、私はけっして実現させるわけにはいかない恐ろしい未来を目撃する。私は今度こそ未来を変えようと決心するが、直後、予想もしない事態が起こる。