小説 / ミステリー
完結 Noir/ノワール
著者 常田花揺
作品の長さ:37,943文字
(0)読者数:71人
長い冬の憂鬱が続くような時代。名を持つことすら許されなくなった男は闇の中にいた。自身の境遇に抗うことなく無法に棲む男が休む場所にあぶれて出会った、朝の静寂を侵して微笑む青年。助祭を務める純粋な青年に男は尋ねる。何故、祈るのか、と。
人々の内にある闇を見つめ、闇を追いながらも、光に焦がれた孤独を受け入れたものは空の青。狂おしいほどに澄み切った青。
大聖堂に護られた都市での出来事。「黒」と呼ばれた無法者と「罪」の物語。
#中世ヨーロッパ #天使
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