小説 / 歴史・時代
完結 天眼の蓮 魔招散秘録
作品の長さ:113,034文字
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戦国期。
近江国美原村には、それを飲めば天下無双の力を得られると言う禁断の神薬、魔招散が、平安の世より密かに伝わっていた。
だが近頃、付近の山賊集団八木沢党が、その魔招散を狙って度々美原村を襲撃して来ており、激しい争いとなっていた。
その日も、美原村に住む女剣士桐谷凛は、父譲りの剣技で村の男たちと共に八木沢党と戦っていたが、凛たちは次第に追い込まれて行く。
このままでは全滅し、魔招散を奪われるのも時間の問題かと思われたその時、茶店で泥酔して寝ていた派手な若い侍、綾川蓮十郎が現れ、超人的な剣の技で凛たちを救う。
彼こそは、かつて金ヶ崎の退き口で伝説的な活躍をした、通称"天眼の蓮"であった。
そして蓮十郎は、魔招散を巡る八木沢党との戦いに巻き込まれて行くが、それはいつしか蓮十郎自身の因縁の戦いになって行くのであった。
最強のサムライヒーローによる和風アクションファンタジー。