小説 / 童話・詩
完結 静かな木と僕
作品の長さ:8,801文字
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ある街路樹と僕のお話。
6月。鬱積した僕は逃げるかのように雨のなか、散歩にでた。その道すがら、白いワンピースの”彼女”に出合う。
彼女とはかつてはよく遊んでいたが、最近はめっきり会いもしていなかった。お互い再会できたことに喜び、昔のようにまた遊ぶことを約束したが、前触れもなく街路樹である彼女は切られてしまう。
嘆き悲しむ僕の前に現れたのは、へんてこな虫ラッシーと風さん。そして踊りを奏でる鳥たち。
彼らとともに過ごすうちに、切られた街路樹の彼女に、うれしい変化が。