小説 / 歴史・時代
連載中 迷い処の雫
作品の長さ:14,621文字
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武士である渡辺綱が、異能の力を宿す巫女と山中で出会い、陰陽師である安部清明の助言も得て、巫女の心の憂いを断ち、生きる居場所を指し示すという内容です。
オオカミを鎮める依頼を受けた渡辺綱は、行き場を失った者が集う『迷い処』という小さな村に辿り着く。
そこで、巫女装束の女性と出会い、彼女が人以外の生き物と意志疎通をはかれることを知ることになる。
終盤で、オオカミが近隣で荒ぶっていたのは、山に住み着いた野盗が暴れて人とオオカミを惨殺していたからだと判明し、綱と巫女は協力して野盗を屠ることに成功。
その後、特別な力を持つ故に居場所がなく嘆いていた巫女に、安部清明が京の都ならば力を受け入れられる可能性を指し示し、綱が手を差し伸べる。
原案/文月
執筆/千河 奈月